『【永久無料】宿泊施設の予約管理システム自作する10ステップ』の7ステップ目、予約リストを管理用にカスタマイズする方法を解説します。
この記事では、「予約フォームで受けた情報をGoogleスプレッドシートに自動入力させる設定」が完了したところから説明します。
(前回の記事はこちら)
>>ステップ6:予約内情報をGoogleスプレッドシートに流し込んで一元管理する
今回の記事では、Googleスプレッドシートの予約情報をより簡単に管理できる、カスタマイズ方法を紹介します。
導入により、下記のお悩みがなくなります。
- 予約リクエストへの返信有無、諾否がわからなくなってしまった
- 受諾済みの予約について、メール履歴で検索するのは煩わしい
- 予約の返信を忘れていた、、、
簡単に言えば、予約管理が格段に楽になるということ。
今回もコピペだけで作れるようになっているので、ぜひ試してみてください。
- 予約情報を流し込んだGoogleスプレッドシートをよりわかりやすく整理する
- 予約を受けたか、返信メールを送信したか等の履歴を残す欄をつくる
方法:予約情報の収集用と別のシートを作って管理する
設定はざっくり、次の5つです。
- 予約管理シートに新しいタブを作る
- データを反映する列を作成
- 状態記録用の列を作成
- 計算用の列を作成
- 特定値を目立たせる設定
それぞれ詳しくみていきましょう。
①シートに新しいタブを作成する
まず、予約フォーム情報が自動入力されるスプレッドシートに、新しいタブを追加します。そして、新しく作ったタブに予約情報が反映されるようにしましょう。
新しいタブを作る理由
なぜこんなことをするかというと、理由は次の2つです。
- 元データをいじらないため(データの保護)
- 予約情報の数値の計算式を入れるため(人数の合計値や泊数の計算など)
得に重要なのが②です。
なぜかというと、予約フォームからデータを自動入力させるタブには、計算式が入れられないからです。
予約フォームからスプレッドシートにデータを自動入力するためには、すべて列を空白にしなければなりません。
つまりあらかじめ計算式を入れてしまうと、その行は飛ばされてしまうのです。
上の画像のように、元データのタブに計算式(画像では「あ」)が入った列を用意しておくと、行全体が飛ばされてしまいます。
これを解決するために、別の計算用タブを作り、そのタブに元データの情報を引っ張ってくる必要があるのです。
新しいタブの作りかた
作り方はかんたん3ステップです
- 新しいタブを作る
- 元データの情報を反映する数式を入力
- 固定したい部分を設定する
新しいタブを作る
予約データ収集用のタブを右クリックして、コピーを作成します。
新しく作ったタブ名を「予約管理」、元データのタブは「予約元データ」など、わかりやすい名前に変えておきましょう。
②新しいタブに予約データを引っ張ってくる数式を入力
新しく作ったタブに、データを参照したい元データのセル番地を入力します。
「=‘タブ名’! +列番号+行番」でOKです。
同じ数式を下のセルや右のセルに反映させる場合は、元となる数式の入ったセルを先頭に
「Ctrl」+伸ばしたい方向の矢印キー
を押して範囲を選択し、次のショートカットキーを押します。
- 「Ctrl」+D 下方向にのばす場合
- 「Ctrl」+R 右方向に伸ばす場合
このようにして、全ての行に数式を入れましょう。
数式の一括コピーは下の動画もご覧ください。
③状況記録用の列を作成
各案件に対して、次の内容を記録する列を作ります。
- 予約を受けたのか、お断りしたのか
- カレンダーに予約内容を反映させたのか(次の記事では、カレンダーに自動登録する方法を紹介します)
- キャンセルはないのか
この部分を記入していけば、どの案件が今どんな状況にあるのががすぐわかり非常に便利です。
作り方は「予約管理」タブに列を追加するだけ。
さらに「データの入力規制」機能を使うと、選択式で入力できるので非常に便利です。
回答内容ごとに色も付けられてわかり易くなります。
データの入力規制についてはこちらの記事を参考にしてください。
③計算用の列を作成
お客様の入力データを計算することで、情報がわかり易くなり管理が楽になります。
例えば民宿しまだでは、下記を算出しています。
- 泊数 (=チェックアウト日ーチェックイン日)
- ご予約の総人数 (=男性+女性+お子様)
- 英語の問い合わせを日本語に翻訳:(GOOGLETRANSLATE関数)
あなた自身がご予約を管理しやすいように、いろいろ計算してみても良いですね。
「Googleスプレッドシート+”〇〇”」でググればたくさんの情報をゲットできますよ。
“〇〇”の部分にご自身が算出させたいことを入れて検索してください。
④特定値を目立たせる設定
見落としてはいけない情報を色付きで表示して目立たせましょう。
- 2泊以上のご予約
- お子様の年齢
- 食事が通常とは違う場合
方法は、設定は「表示形式」→「条件付書式」から行えます。いろいろ設定できるので、ぜひ試してみてください。
具体的な設定方法はこちらの記事を参考にどうぞ。
まとめ:計算や色でわかりやすい管理を!
この記事はここまでです。
この記事で追加した下記の機能があれば、すでに立派な予約管理表として機能します。
- 回答内容を記録する列
- カレンダーへの入力有無を記載する列
- 連泊やお子様など、特殊な予約も一目でわかる色変化
次の記事では、GoogleスプレッドシートとGoogleカレンダーを連携方法を紹介します。
>>ステップ8:スプレッドシートの予約情報をGoogleカレンダーに自動登録する方法