このサイトは小規模の宿泊施設などに適した予約管理システムを自作する方法を紹介しています。
- インターネットで予約を受けられるシステムを導入したい
- でも外部サービスで手数料を取られるのは嫌だ
こんな風に思っている個人事業主や小規模ビジネスの運営者さんにおすすめです。
このサイトを運営する私たち「民宿しまだ」も個人営業の宿泊施設です。
私たちも
ネットで予約管理できるシステムが欲しい!!
でもじゃらんや楽天トラベルなどは手数料が毎回とられるし。。。
予約管理システムも月額でお金がかかり続ける。。。
どうにか無料で予約から管理まで、自作はできないか??
と思って試行錯誤した結果、Googleカレンダーやスプレッドシートで無料で予約管理する方法を確立しました。
これを使えば、管理費が永久無料の予約管理システムを作れます。
予約管理システムの導入はGoogle検索で自分のビジネスが検索上位に来やすくなるメリットもあるので、ぜひ参考にしてください。
無料なのでやらない手はないかと。ぜひ参考にしてください。
このページではシステムの概要(できること、できないこと)を紹介します。作成方法をすぐ知りたいかたはこちらのページへどうぞ
こんなことが無料でできます
このシステムの導入により、下記ができるようになります。
- Web上で24時間予約リクエスト受付
- 顧客情報のリスト化
- 予約のリスト管理&カレンダー上での管理
- 予約の変更・キャンセル管理
- Googleマップ上に料金付きで表示
Web上で24時間予約リクエスト受付
ホームページから24時間365日、予約リクエストの受付が可能です。
ネット上でお客さんがいつでもどこからでも予約を申し込んでくれます。
電話に振り回されなくて済むので楽です。
また英語など多言語版のページも作れば、全世界から予約を取ることもできます。
実際、私たちのサイトで英語版予約フォームと作ったところ、世界から1ヶ月に50件を超える予約リクエストをいただいています。
予約リスト管理&カレンダー上での管理
予約フォームから申し込まれたリクエスト内容はGoogleスプレッドシートに自動入力され、一覧で確認できます。
また、予約確定となったお客様の情報をボタン一つでGoogleカレンダーに登録できるので、予約の確認が非常に簡単です。
※Googleカレンダーの情報は他のユーザーには非公開にできるため、セキュリティも安心です。
予約帳に手書きする手間が省けます
予約の変更・キャンセル管理
変更・キャンセルフォームによりキャンセルや変更を一括管理できます。
キャンセルフォームで入力された予約番号から、予約情報を自動で抽出するので、わざわざリストを確認する必要はありません。
さらにキャンセル状況もまた自動でカレンダーに登録するので、後から確認する場合も安心です。
Googleマップ上に大きく料金付きで表示
Googleマップで自分のお店を値段つきで目立つ場所に表示できます。
実はGoogleマップの宿泊施設検索では、値段付きで大きく表示される施設と小さい丸でしか表示されない施設があります。
当然大きく値段付きで表示される方が検索者の目に止まりやすく、顧客獲得のチャンスは大きくなります。
自分のお店も目立つように表示させたい!!
小さい丸でしか表示されない施設は、ホームページで予約システムが用意されていないためです。
Googleマップで料金とともに大きく自分のお店を表示させるには、次の2つが必要です。
- オンラインの予約システムがある
- 日付ごとの値段表示がある。
このサイトの方法を使えば条件を満たせるので、ぜひ参考にしてください。
実店舗型のビジネスにとってマップ検索は非常に重要
宿泊施設のように実店舗にお客さんを呼ぶビジネスでは、マップ検索は非常に重要です。
なぜなら見込客の中にはマップを使ってお店を検索する人も多いからです。
下の図のように、ネットから民宿しまだを見つけた人の44%はGoogleマップから検索しています。
もしうちのお店がGoogleマップで小さい丸でしか表示されていなかったら、この44%のお客さんのうちほとんどに認知してもらえないでしょう。
逆に言えば、今マップ上で大きく表示できていないオーナーさんは顧客を倍増させるチャンスとも言えます。
予約システムの導入で、マップ上に自分のビジネスを表示させることは非常に大きな意味を持ちます。
このサイトで方法を解説するので絶対に導入してください。
このシステム導入のメリット
このシステムを導入するメリットも紹介します。主なものは次の7つです。
- 利用料永久無料&件数制限なし
- Googleで上位表示されやすい
- 管理の手間が省けて時短になる
- 続けるほどリスト&Googleからの評価が蓄積される
- ダブルブッキングを避けられる
- 広告表示一切なし
- 自分のビジネスに合わせてカスタマイズできる
メリット1:利用料永久無料
GoogleカレンダーとGoogleスプレッドシートを活用するので、システムを使うためのコストは永遠に0円です。
※WordPress (ワードプレス)で作ったホームページと連携させるので、ホームページがない場合は作成が必要です。その維持費として月1,000円くらいかかります。
ホームページない、あるいは無料のホームページサービスを使っているオーナーさんは、ワードプレスに移行した方が絶対にいいです。月1,000円の維持費だけで圧倒的なメリットを享受できるので。
脱線しましたが、ホームページ維持にお金はかかるものの、システム自体には一切お金はかかりません。
メリット2:利用制限&広告表示一切なし
パッケージ化された予約システムに、無料版があるものもいくつか存在します。が、どれも無料では必ず利用制限があって、ビジネス用に使い続けて行くのは正直厳しいです。
サービスの提供側としては、無料プランを使われてもお金にならないので当然のことですが。。。
無料プランはあくまで有料版を入れてもらうための「おためし」の意味が強いです。
主な予約システムと、無料版の制限は下記のとおりです。
サービス名 | 無料プランの制限 デメリット | 有料プラン料金 |
---|---|---|
RESERVA | 広告の非表示不可 月間予約件数:100件まで 登録顧客件数:500件まで | 3520円/月〜 |
Airリザーブ | 予約フォームの項目カスタマイズ不可 グーグルカレンダー連携不可 | 5,500円/月〜 |
SelectType | 広告表示あり 予約受付は7日後まで グーグルカレンダー連携不可 | 3,000円/月〜 (予約受付は90日後まで) |
上記のようにビジネスで使い続けていくには結局月額料金が発生してしまうわけです。
メリット3:Googleで上位表示されやすい
予約管理システムを導入すると、自分のお店がWeb検索結果で上位表示されやすくなります。
上位表示できれば、見込み客に自分の店を知ってもらえるチャンスが増えて収益増加に繋がります。
なぜ予約システムで上位表示されやすくなるかというと、検索サービスを提供しているGoogleには、検索体験を拡大させたい狙いがあるからです。
かんたんにいうと、Googleは「ググる」ことをもっともっと便利にしたいのです。
周辺のホテルを検索した時は、そのまま予約に進める方が便利ですよね。
だからGoogleはWeb予約できるお店を上位表示させる傾向にあるというわけです。
ためしに「自分の地域 + 自分の業種」でGoogle検索してみてください。自分のサイトが上位に表示されないなら、予約システム導入は非常に大きな意味を持ちますよ。
メリット4:管理の手間が省けて時短になる
予約システムを作ると、時短になります。システムがあなたに変わって雑務を引き受けてくれるからです。
例えば電話予約からWeb受付にシフトすれば、電話に出る時間が必要なくなります。
予約の詳細やお客さんの情報は自分がメモする必要はなく、お客さん自身が予約フォームに入力してくれます。
また、予約状況の確認はGoogleカレンダーで確認できるようになるので、スマホがあればいつでもどこでもOKです。
メリット5:続けるほどリスト&Googleからの評価が蓄積される
予約システムから申し込まれた顧客情報は、スプレッドシートに保管されいつでも確認できます。
溜まったお客さんのリスト向けに、新年のあいさつやメルマガを送ることで再訪してもらえるチャンスもできるでしょう。
※メルマガ配信には受信者の同意が必要です特定電子メール法)
また、独自ドメインでホームページの更新を続けていけば、ドメインパワーが蓄積されてGoogle検索でも上位に来やすくなります。
ガイドブックを例にすると、最初の目立つページにあなたのお店が記載されるイメージです。後ろの方に小さく載せられるより、圧倒的に自分のお店をアピールしやすいわけです。
メリット6:ダブルブッキングを避けられる
この管理システムを使えばGoogleカレンダーで、どれだけの予約があるか瞬時に確認可能です。
そのため、キャパオーバーとなる数のお客さんをとることはありません。
実はこのシステムを作った背景には、当施設がダブルブッキングを発生させてしまったことにあります。。。
2組のお客さんを同一人物だと思っていたら違って、部屋の数が足りない事態になってしまいました。
このシステムを開発して、カレンダー管理を始めてからは同様のトラブルは一切なくなりました。
メリット7:自分のビジネスに合わせてカスタマイズできる
このシステムはWord Pressのホームページと連携させるので、カスタマイズが自由です。
パッケージ化された予約システムに比べて柔軟性が高く、どんどん自分達のビジネスに合わせてアップデートしていけます。
【注意】このシステムでできないこと
このシステムの弱点は、予約を受けられる上限に達した際に自動で予約受付を停止する仕組みがないことです。
そのため、次のことはできません。
- 予約の即時確定
- 空室情報の自動更新
予約の即時確定
お客さんの予約申込時に、自動で予約完了とすることはできません。お客さんには「予約リクエスト」という形で申し込んでもらい、運営側で処理することで予約確定となります。
即時確定にしてしまうと、受けられる上限を超えて予約を受けてしまう可能性があるためです。
空室情報の自動更新
大手の宿泊サイトのように、空室状況をカレンダーに表示することも苦手です。できないことはありませんが、少し手間に感じるでしょう。
ただ空室情報を出さなくてもお客さんは予約リクエストをくれますし、経営に悪影響はほとんどないと言えるでしょう。
まとめ:小規模ビジネスならこのシステムで十分
個人事業の小規模ビジネスなら、このシステムで十分です。
システム導入で、時短と自社の認知度アップは確実です。無料なので絶対やっておきましょう。
作成手順は次の記事からどうぞ。